10月3日(2)

大学生活が本格的に始まったため半強制的に生活リズムが矯正されるわけだが、夏休みで調律の乱れた生活リズムはそう簡単には整わないのが現実である。と言いつつもしっかりちゃっかり大学生活に身体が順応しているような気もする。人間は必要とあれば夜型の生活から朝型の生活に転換することも可能という可塑性に優れた一面も持ち合わせている。とは言ったものの昼食後の3時あたりで血糖値の低下と睡眠不足、従来の生活リズムとの乖離というトリプルパンチを食らい睡眠世界に誘われるのだがカフェインのカを借りることで事なきを得た。しかしその弊害というか副作用として現在私は眠れぬ夜を過ごさなければいけないのだがおそらく眠たくなるのが明け方で結局早起きしたにもかかわらず生活リズムを戻すこと能わずという結末。火曜日は幸いにも授業数が少ないため持ちこたえることが可能かもしれないが水曜日は5コマあるので実質ベストコンディション以外は死を宣告されたも同然である。一限に行けない人間は2限からも顔を出さないというのが大学生の相場であるとまとめサイトで書いてあったためおそらく真実なのだろう。とにかく明日は万全の状態で夜11時までに寝ないと学費という名のコインを投入してもう一年遊べる羽目になってしまう。高い高い学費を奨学金を借りることなく親のすねにかぶりついてねん出していただいているにもかかわらずさらに両親の生活レベルを下げさせるのは慙愧の念に堪えない。現状、爪に火をともして生活をしているという旨を聞かされているのでもし仮に私があろうことか留年などしてしまったらおそらく父親の残り少ない髪に火をともして生活することを強いてしまいかねない。無い髪を燃やされるというのは非常に屈辱だろうと父を慮ると涙が止まらない。流れた涙は川になりやがて雨になって父親の頭皮に恵みの雨を降らせるだろう。そして、